「安定した涙」が目を守る

2020-10-24

「安定した涙」が目を守る
「安定した涙」が目を守る新型コロナウイルスの感染拡大で、在宅ワークなどパソコンの画面を長時間見るようになり、目の不調を訴える人が多くなっているようです。2020年10月24日の朝日新聞がドライアイについての記事を載せていました。

ドライアイは、単に涙の量が減って乾きやすくなるのではなく、目の表面に涙がとどまる「涙の安定性」が損なわれる病気なのだと東京歯科大市川総合病院の眼科部長・島崎潤先生は語っています。涙は目の表面を覆うことで、たえず乾燥しないように守つています。


「安定した涙」が目を守る涙をつくる機能が低下したり、目の表面にとどまりやすくするムチンという物質が少なくなったりすると「安定性」が低下します。
すぐに失明につながるものではないが、生活の質や仕事の効率、心の健康にも関連する病気なのだそうです。

では、予防にはどんな対策が必要か。それは、リスク要因を避けることにつきるといいます。
「特に、パソコン画面の凝視は要注意。目の筋肉が疲れるだけでなく、まばたきの減少につながります」。もう一つ、意外に危険なのが「座りっぱなし」だと書いてありました。
因果関係が確かめられたわけではありませんが、ストレスはドライアイ発症の要因の一つだそうです。

目薬などの使い方にも注意が必要です。充血を抑えるなどの効果がある目薬は薬局などでも購入できますが、点眼の頻度が多いと、涙の安定性を保つムチンなど大事な成分が洗い流されてしまって逆効果です。
同じ理由で、洗眼液なども使いすぎは禁物です。眼科で処方される目薬には、水分を補うだけでなく、ムチンがつくられやすくするなど「内側」から効くものもあるので、眼科に相談して下さいと書いてありました。

配信 Willmake143

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