シニアの医療保険のやめ時

2022-10-25

シニアの医療保険のやめ時2022年10月22日の日経新聞に「シニアの医療保険、やめ時は」と題した記事が載っていました。医療保険に入る高齢者が増えているそうです。


シニアの医療保険のやめ時生命保険文化センターの2021年度の調査を基に計算すると、65歳から89歳までの世帯主の医療保険加人率は86%と18年度の74%から12ポイント上昇しています。
特に80代の上昇幅が大きく、85〜89歳では73.8%と27ポイント強上昇しています。
高齢期は一般的に体調を崩しやすいため医療保険で備えを考える人が多いのに加え、高齢でも加入できる医療保険が増えたことが背景にあります。
ただし加入時の年齢が上がると、保険料は高くなる傾向があります。


シニアの医療保険のやめ時ではシニア世代は医療保険への加入をどう考えればいいのでしょうか。ポイントになるのが保険料の負担です。
例えば30代といった若いころに終身型の医療保険に加人済みの人は、契約を継続するのが選択肢となります。保険料の水準が一般的に低く、年齢を重ねても上がらないためです。

終身保障で保険料の払い込みが60歳など一定の年齢で終了する契約の場合も継続した方がいいです。老後に保険料の負担がなくなる半面、保障の続くメリットは大きいからです。
現在のシニア層が若いころに契約した医療保険は5日以上の入院でなければ入院給付金が出ないなどの制限がある例が少なくないが、短期入院の費用は貯蓄で賄えることが多いため、最新の商品に加人し直す必要性は薄いです。

一方、慎重に考えたいのが医療保険の保障が切れる場合です。期間10年などの定期型に加入していて定年退職前後に更新時期を迎えたり、60代で退職して勤務先のグループ保険を脱退したりするなどして、新たに医療保険への加入を考える人は少なくありません。

こうした場合に契約を更新したり、新たに加入したりすると保険料が高額になりやすく、家計を圧迫するほどの金額になるなら、保険料を貯蓄に回して医療費に備えるほうがいいです。
公的医療保険の保障にも目配りしておくことが大切です。

配信 Willmake143

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