血栓症リスク

2021-07-25

血栓症リスク
血栓症リスク女子栄養大学の月刊誌・栄養と料理の2021年8月号の特集は「血栓症を防ぐには?」でした。
新型コロナウイルス感染症と「血栓」のかかわりについて関心が高まっています。
本来、血栓は止血の役目を担うものですが、体の状態が悪くなると「病的血栓」が増え、「血栓症」を引き起こします。
血栓とは、心臓や血管内にできる「血のかたまり」。血管壁が傷ついたときに出血を防ぐためにできるもので、血栓の本来の役目は「止血」です。

新型コロナウイルス(以下、コロナ)に感染すると、「血管の炎症」が起こって血管が傷つき、血液をかたまらせる働きが強くなり、血栓ができやすくなります。
そのメカニズムは正確にはわかっていませんが、炎症による血管の損傷から血管を守る防衛反応だといえます。
通常、止血の目的でできた血栓は、役目を終えるととけてなくなりますが、なんらかの原因で血栓ができやすくなって生じる「病的血栓」もあって、血管をふさいで病気を引き起こすことがあります。
それを「血栓症」といいます。脳梗塞や心筋梗塞、エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)などです。

脱水状態になると、血液中の水分が不足して血液粘度が高くなって血流の流れが悪くなり、病的血栓が作られやすくなります。動脈硬化が進んだ状態に脱水が重なると、さらに血栓ができやすくなります。
夏場の脱水に起因する脳梗塞を俗に「夏血栓」と呼びます。動脈硬化のリスクになる高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がある人や、体内の水分量が少ない高齢者は特に要注意です。こまめな水分補給を忘れずに。

コロナワクチン接種の副反応として、非常にまれに血栓症が起こることが確認されています。原因は研究段階でが、現時点では100万回に12件ほど(約0.001%)の発症率のため、やみくもに心配する必要はありませんと特集記事には書いてありました。


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配信 Willmake143

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