脳過労

2020-02-24

脳過労
脳過労パソコンやスマートフォンの使い過ぎで、脳が過度に疲弊している人が増えているという記事が2020年2月22日の日経新聞に載っていました。

ここ10年ほどで働き盛りの30〜50代が『もの忘れ外来』を受診するケースが増えているそうです。
パソコンやスマホの使用頻度が高まり、文字や写真、動画などの情報過多によって脳が疲弊し、「脳過労」の状態になっていることが大きな要因と考えられています。
私たちの脳は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を通じて情報を「入力」し、前頭葉と呼ばれる場所で情報を取捨選択して「整理」を行い、言葉や行動として「出力」しています。
入力される情報量が多くなると、処理しきれずに氾濫し、脳がゴミ屋敷のような状態になり、そのまま情報を入力し続けると脳過労を引き起こすのだそうです。


脳過労脳神経科学が専門の早稲田大学の枝川義邦教授によると、脳過労になると前頭前野の機能が低下し、「単純なミスが増える、物覚えが悪くなる、イライラして怒りっぽくなる、興味がわかないなどの問題が生じてきます。これらは初期の認知症や抑うつ状態の症状に似ている」そうです。

仕事でパソコンを使つて複数の作業をこなしたり、家事を同時並行で行ったりしている上に、息抜きにスマホでSNS(交流サイト)を見たり、ゲームをしたりしているという人は要注意です。
脳過労を改善・予防するためには、「トイレや浴室、寝室にはスマホを持ち込まない、食事中や会話中にはスマホを出さないといった工夫で、手放す時間を増やすといい」と枝川教授は述べています。
また、「皿洗いや拭き掃除などの単純作業や、ゴルフの素振り、散歩など単調なリズム運動を行って、自然とぼんやりした状態をつくることも大切だ」と助言しています。


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配信 Willmake143

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