歯磨きで認知症を防ぐ

2015-05-28

歯磨きで認知症を防ぐ
歯磨きで認知症を防ぐ日本抗加齢医学会は、一般の方々にも正しいアンチエイジング医学を理解していただけるよう、専門的な情報をわかりやすく解説した 「アンチ・エイジング医学」 という雑誌を2ヶ月に一度、発行しています。
ノーベル賞受賞者の山中伸弥京都大学教授の対談記事も載っている2015年4月1日号の特集は、「口腔機能のアンチエイジング」 でした。

特集論文の中には、“歯磨きで認知症を防ぐ” という面白い内容の論文がありました。著者は東北大学老年科教授だった佐々木英忠先生です。
佐々木先生は 「これまで多くの報告から、日常生活の活発な高齢者ほど、肺炎になりにくく、認知症も少なく、長寿を保てるとの一致した成績がある。
肺炎になりにくいということは、口腔や気道にサブスタンスPというホルモンが多く、誤嚥しにくいということを意味している。
日常生活が活発ということは、全身にサブスタンスPというホルモンが多く、脳にも多いと予想される。脳内のサブスタンスPが多ければ、アルツハイ マー病にもかかりにくくなろう」と書かれています。

口腔ケアを行うことにより、唾液中のサブスタンスPの濃度が高まるそうです。また口腔を刺激することにより、口腔領域という脳の最大の領域を活性 化させることができるそうです。
口腔は、動けなくなった高齢者の認知機能を低下させないように、口腔ケアという最小の労力で最大の脳の刺激という効果をもたらす、最も刺激しやす い部位と考えられます。
歯磨きでの口腔刺激が、サブスタンスPというホルモンを増やすというのは画期的な知見だと、順天堂大学大学院の堀江重郎教授も言っています。

配信 Willmake143

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