乳酸菌と腸管免疫

2015-01-25

乳酸菌と腸管免疫
乳酸菌と腸管免疫2015年1月24日の朝日新聞に、乳酸菌の働きについての記事が載っていました。記事には 「口から摂取された乳酸菌は、腸の表面に付着します。乳酸菌の表面にあるレクチンというたんぱく質は腸の粘膜とくっつきやすい性質があるため、腸の表面に とどまって増殖し、大腸菌などのいわゆる悪玉菌の働きを抑えます。さらに乳酸菌が作り出す乳酸は酸性の物質で、酸は腸を刺激して、便を送り出す腸 の運動を活発にする」 と書かれていました。

また、食べ物など外界から入ってきたものと常に接する腸は、体にいいものと悪いものを見分ける必要がある。異物と戦う免疫細菌の50%以上が腸に 集まっており、 「腸管免疫」を健全に保つことが、全身の健康にも影響するようだとも書かれていました。

口の免疫力は腸に支えられているといわれています。
「口から入った食べ物は食道や胃を経由して腸管に入りますが、免疫系というシステムでは、逆に腸管から口へと指令が昇っているわけです。
生物の体は管であるという人がいますが、水道管などとは大違いで、きわめて複雑で高度な管といえるでしょう。
このように口と腸は連携して働いているということ、したがって、口の健康と腸の健康、身体全体の健康は密接につながっているということを、覚えて おいていただきたいと思います」
と専門書で述べているのは歯科医師ではなく、東京大学名誉教授の上野川修一先生です。


配信 Willmake143

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