女性の尿トラブル
2014-04-18
日本排尿機能学会が2002年に40歳以上を対象に実施した調査によると、女性の10.8%が過活動膀胱で、男女合わせた推定患者数は810万 人。それは日本人の8人に1人の割合であることを週刊朝日の2014年4月18日号が伝えていました。
急に起こる我慢できないほどの強い尿意(尿意切迫感)や頻尿、尿失禁などの症状は生活の質(QOL)への影響が大きいが、薬物療法と行動療法の併 用でコントロールが可能になってきていると記事には書かれていました。
薬物療法で最もよく使われるのは有用性や安全性が確立されている抗コリン薬です。
しかし、のどや口の渇き、便秘の症状が出て、飲み続けられない人もいるので、そういった人向けに期待されているのが最近登場したβ₃アドレナリン 受容体作動薬だそうです。
診療ガイドライン作成委員でもある四谷メディカルキューブ女性泌尿器科部長の嘉村康邦医師は、どの薬を使うかは、患者の生活習慣や効かせたい時間 帯などを考慮して決め、効果と副作用を秤にかけながら、用量や薬の種類を変えると言っています。
また日本泌尿器科学会指導医の関口由紀医師は、高齢者の過活動膀胱には、牛車賢気丸や八味地黄丸、精神的な緊張による心因性頻尿には抑肝散といっ た漢方薬をよく使っていて効果があるそうです。
このように治療法がたくさんあるので、薬を飲み続けても効果がないなら、泌尿器科専門医にセカンドオピニオンを求めることを関口由紀医師はすすめ ていました。
配信 Willmake143
←「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」前の記事へ 次の記事へ「噛める人はなぜ死ぬまで健康で長生きできるのか?」→