口を大きく開けて10秒間
2013-09-21
食べ物や飲み物は、口から食道に入り、胃まで運ばれる。誤って隣の気道のほうに入ってしまうと、通常なら防御反応が起きて激しくむせ、入った食 品などを気道から外に押しだそうとする。しかし、加齢や病気でこの反応が鈍ると、食べたものが肺の中まで入ってしまう。
そんな「誤嚥」を予防する方法が2013年9月21日付の朝日新聞で紹介されていました。
口の中の感覚を研ぎ澄まして嚥下に関わる筋肉を鍛えると誤嚥が起きにくくなると慶應義塾大病院リハビリテーション科の言語聴覚士の坪井郁枝さんが 説明しています。
口の中の感覚を鈍らせないためには、歯磨きをしっかりして、口内をいつも清潔に保つことが重要だと書かれていました。
東京医科歯科大医歯学総合研究科の准教授・戸原玄さん(高齢者歯科学)は、あごからのどの筋肉を鍛えるために口を大きく開ける体操を勧めていま す。
口をできる限り開けた状態を10秒間、維持する。5回1セットで、1日2セット行うこの体操を戸原さんは日本大と共同で嚥下障害の8人の患者さん に4週間続けてもらったところ、食道の開き方やのみ込むのにかかる時間が改善したそうです。
ただし、あごの関節が痛い人には向かないと書いてありました。
配信 Willmake143
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